土曜日のイベント『大谷能生が語るデューク・エリントンとその周辺』にご来場いただきましてありがとうございました。
大谷さんは豊富な音源を持参して、エリントンに対する愛情、そして1940年代までのポピュラーミュージックの豊かさなどについて、いろんなジャンルの酒を呑みながら雄弁に語ってくれました。
「ただ好きでエリントンを聴いてきただけなのに、こんなにも沢山の人が来てくれるなんて…。この話を聞いても何もタメにならないのに(笑)ありがたい」と繰り返し言っていたのが印象的でした。
『女王組曲』の「日没とモッキンバード」から始まったトークショー。大谷さんがもっとも好きだというジョニー・ホッジスのアルト・ソロが入って、優雅きわまりない、とろけるような曲です。
かと思うと、これはどうかと思うようなお気楽な曲や、ジャズ界の喧嘩番長、チャールズ・ミンガスとマックス・ローチの間に入って、泰然自若たるエリントンが大親分っぽいプレイをする『マネージャングル』など。
みなエリントンらしく、その幅、深み、軽さ、すべてを感じさせます。
真な偉大な人物というのは、いい意味で”適当”なんだなあと、改めて思い知らされました。
イベント終了後も大谷さんと呑みながら話はつきず…。
とにかく充実した時間でした。
ご来場くださった皆さんが、いい雰囲気を創ってくださったことも、そう感じさせる大きな理由でしょう。
重ねてお礼申し上げます。
新たなイベントを企画中ですのでご期待ください。